「毎日エナジードリンク飲まないとやってられない!」
「気が付いたらコーヒー10杯も飲んでた!」
「よし!カフェイン取って徹夜だー!」
皆さんは「カフェイン」に対してどんなイメージを持っていますか?
・眠気を抑える
・集中力を高める
・依存性が高い ・・・など
皆さんはどれもカフェインに対して健康的なイメージや万人受けするようなイメージを持っていないと思います。実際そのイメージでほぼ間違っていません。過剰に摂取したり、摂取の習慣が付いているともちろん健康に害があります。もしかしたらカフェイン中毒になっている、ということもあり得る、恐ろしい成分なのです。
目次
カフェインの恐ろしさ
そもそもカフェインって?
カフェインとは食品成分の一つであり、飲み物ではコーヒーやお茶、食べ物ではチョコレートやココアにも微量に含まれています。カフェインは精神を鎮静させる物質アデノシンと化学構造が似ているのですが、本来アデノシンが体の中で結合する場所に代わりにカフェインが結合してしまうことで、アデノシンの鎮静作用を阻害し神経を興奮させてしまうのです。
カフェインの多い食べ物・飲み物は?
カフェインが含まれる代表的な食べ物や飲み物を見てみましょう。
- 紅茶30 mg/100 ml
- ウーロン茶20 mg/100 ml
- コーヒー60 mg/100 ml
- エナジードリンク32~300 mg/100 ml
- カカオマスの多いミルクチョコレート…14mg
- ハイカカオチョコレート(カカオマス 70%)…42mg
表の中では圧倒的にエナジードリンクがカフェイン量が多いことが分かります。カフェインを多く含むエナジードリンクとコーヒーを比較すると、約5倍もの量になります。カフェインを代表する飲み物の一つのコーヒーよりもはるかに多いということはそれだけ健康に悪い影響がでる飲み物だとよくわかると思います。
カフェインの摂取目安ってどのくらい?
人間が一日にカフェインを摂取できる目安を紹介します。
健康な成人:400㎎
400mgとすると、コーヒーのおかわりやエナジードリンクを何本も飲むという行為は危険だということが分かります。ちなみに子供の摂取目安は10歳から12歳で一日85mgとなります。小さい子がエナジードリンクを飲む行為も危険だということになります。
カフェイン中毒
カフェイン中毒って病気なの?
カフェイン中毒は立派な病気です。
一般的な症状を紹介します。
症状は?
心拍数の増加や興奮症状
激しい動悸が起きたり、冷や汗が出たり、興奮状態になってじっとしていられなくなることは代表的なカフェイン中毒の症状です。カフェインは興奮症状を引き起こす交感神経を刺激するので、血圧も上がり興奮状態になってしまうのです。
一時的にエンジンをかけたいときにカフェインを摂りたくなるのは、この興奮効果を狙っているからだとされています。ただ過剰摂取はそれ以外にも悪影響が出るので微量の摂取で済ませましょう。
吐き気や嘔吐感
カフェインにより胃液が過剰分泌を起こして気持ち悪くなることがあります。
適度なカフェイン摂取は食後の消化をスムーズにさせる効果がありますが、過剰分泌が起こってしまうと胃壁を傷つけてしまうため、消化器官のトラブルにもつながります。
胃に消化物がないばあいはダイレクトにダメージが入ってしまうので、大変危険です。
めまい
交感神経に作用する影響でめまいも起こりやすいとされています。
脳を活性化させて眠気解消や集中力を高めたい場合は、適度な接種をおすすめします。脳の覚醒状態が長く続いてしまうと興奮しすぎてしまってめまいが起こりやすくなるのです。
カフェインの致死量
多くの例があるため、一概には致死量を示せません。
ただ最も言及がある数値はこちらです。
- 5000mg~10000mg
一度にこれだけの量を摂取することはほぼありませんが、カフェインの錠剤と合わせて摂取してしまうと簡単に基準を満たしてしまいます。食べ物も同様です。
意識していないとこの数値になってしまい倒れてしまうことも多いので、カフェイン錠剤を服用する場合は特に考えて摂取するようにしましょう。
対処法
カフェイン中毒にならないための意識づけを行っていくことが対処法となります。
いくつか例を紹介しますので試してみましょう。
1.分量を守る
まず第一に分量を守っていくことです。
一時的に多くカフェインを取ってしまったとしても、その後分量をしっかり守っていくことでカフェイン中毒になる可能性を大幅に下げることができます。
また普段から取りすぎてしまっていると感じている人は、カフェイン摂取をお休みするのも大変効果的です。飲まなくてはいけない時のために、カフェイン摂取を抑えていきましょう。
2.水を飲む
カフェイン中毒を対処する方法として、十分な水を摂ることも大変効果的だとされています。
水分をたくさん飲むことで、血中のカフェイン濃度を薄めることができます。
また、水分をたくさん摂ることは利尿作用にも影響が出ます。利尿作用の強いカフェインとマッチして排尿をスムーズにさせることで、体外にカフェインを出すことができます。
とても簡単な方法だと考えられているので、まずはこの方法からチャレンジしていきましょう。
3.マグネシウムやカリウムを摂取する
マグネシウムやカリウムの摂取は予防に有効だとされいます。
それぞれ自律神経に働きかけて心拍や血圧を下げる効果があります。
これらが不足すると、自律神経のバランスが崩れて動悸・不整脈・筋肉のけいれんなどの症状が出てくるとされます。
最近ではそれぞれのサプリメントなどが開発されてドラッグストアなどにも取り扱いがあるので、食べ物のみで摂取が難しい人でも問題ありません。
カフェインとの向き合い方
分量を守ってカフェインを摂取していくことがとても大事なことです。
私自身エナジードリンクが大好きなので、気を付けて飲む必要があるのだと自覚しながら向き合っています。
是非皆さんも意識してカフェインと向き合っていきましょう。