皆様の知っている通り、日本には数多くの祭りがあります。この中には日本独自の文化を発信する祭りが多くて、一方、長崎には「くんち」というとってもエキゾチックな祭りがあります。日本の文化だけ取り入れるわけではなくて、中国やオランダの文化も取り入れています。
目次
「くんち」とは
くんちとは九州の北部における秋祭りの呼称で、開催する神社ー諏訪神社への敬意を表すために「おくんち」とも呼ばれています。
地域によって様々な「くんち」があるが、
その中に長崎の「長崎くんち」が最も有名で、長崎市の諏訪神社で毎年の10月7日から10月9日まで開催されます。(コロナの原因で今年もキャンセルされました)
さらに「長崎くんち」は既に国の重要無形民俗文化財に指定されている。
各町は踊り町として七年に一回各自の踊りや各芸能を出します。常に町をまわして住民たちの近くに、交流できるところで表演します。
一回パフォーマンスが終わったら住民たちはよく「持って来い」だと叫んで、これは長崎弁でアンコールの意味です。しかし、この言葉は普段ではあまり言わなくて、主には「長崎くんち」だけつかいます。
今回皆様に紹介したいのはこの「長崎くんち」です。
くんちの意味
くんちの意味では説が沢山がるが、一番認められているのは長崎の方言では旧暦の重陽の節句である9月9日の呼び方ーくにちから変えたというです。「宮日」とも書きます。
「くんち」の特色
先ほど言ったように、「くんち」はとても異国情緒が溢れている祭りで、日本の文化以外も取り入れています。
いくつかの演し物を紹介します。
龍踊
龍踊は元々中国から長崎に伝入されて、最初は長崎唐人屋敷に滞在していた中国人が雨乞いのため行い始めたが、その後、唐人屋敷の隣にある籠町(当時は本籠町という名前です。)に入って籠町の住民たちもこの芸能を身につけました。
龍踊の踊り方は唐人服装を着て「玉使い」一人、「龍衆」十人で玉使い、長さ20メートルに渉る龍がさながら生物のように踊るために、玉隠し、胴くぐりからなっており動いたり、ドラ、タイコ、龍声ラッパ等の独特な拍子に合せてパフォーマンスをします。
現在では唐人屋敷が既に無くなり、籠町は「くんち」に七年に一回龍踊を出すことになりました。2019年出たばかりなので、次は2026年に出ることです。
これが中国文化です。
阿蘭陀万才(オランダまんざい)
阿蘭陀万才はオランダから長崎に来た二人は生活のために新年の時に万才を披露しながら新年の祝いをするという姿を表現するパフォーマンスです。
踊り方は青い服を着て唐扇子を持つ万蔵(まんざい)と黄色・橙色の服で鼓を持つ才蔵(さいぞう)が表演者として、胡弓や木琴を使って江戸時代に中国の南方から伝来した明清楽で踊る形です。
これはオランダ文化を元ですが、中にも中国文化が入っていることでこの芸能そのものが多文化の表すとも言えるでしょう。
以上は外国文化を取り入れている芸能の例です。
傘鉾
次は「長崎くんち」にある日本伝統的な芸能の例を紹介します。
傘鉾の造形は大きな傘のうえには鉾や造花を飾り付けるという形です。周りは「垂れ」がつけります。その下には担い棒がついてて。担い手がこの棒を手で持ちながら傘鉾を回します。
一見簡単だと思うかもしれないが、傘鉾自体はおよそ140キロで一日中に町の中に歩いて何十回で回しすことは想像だけでも大変だと感じられます。
船回し
船回しは「長崎くんち」では様々な形の船があり、飾り物や形状は全く違って、踊り方は少し違うところもあるが、ほぼ同じです。
船回しは名前の通り、船を回す演し物である。いくつかの男が船を押し進むことである。そして船の中には、鼓を打つ子供もいます。これは船回しです。
毎年、各町が出した船は違い、独自の町の特色があります。さらに唐人船や阿蘭陀船や、こういうエキゾチックな船もあります。そして、各船の「回し」も違います。
たとえば、ある船の「回し」は太鼓山を大きく左右に揺らしながら、踊場に入場し、「コッコデショ」の掛け声に合わせて宙高く舞い上げました。
ある船は船をゆっくり回す「オルゴール回し」と勢いのある船回しの静と動が調和した演出が見ものです。
ある船の見どころは重量5tの船の豪快な船回しや高速正回です。
ある船の見ものはスピード感溢れる船回しだったり、舟唄を唄う中、「ソーラ」の掛け声を合図に船頭が網を打つシーンだったり、様々あります。
以上は「長崎くんち」にある日本伝統的な芸能の例です。
まとめ
この祭りの融合性も日本の祭りでは珍しいで、日本の一つの奇祭だと言われています。「くんち」はまさに長崎の代表だとも言えて、その歴史もとても長いです。古い「くんち」の中にわざわざ他の国の文化の要素をと取り入れるのは、長崎の開放性と多様性を言えるのでしょう。
先ほど紹介したのはあくまでも「長崎くんち」の一部芸能に限らないので、実際に自分の目で祭りを見に行った方がより良くこの祭りのエキゾチックなところを感じられます